東山歯科クリニック  〜Information〜
横浜移転後、2度目の秋となりました。これからも身近な話題や、プライベートなことなど気ままに報告してみたいと思います。お暇な時にふらっと立ち寄っていただければ幸いです。
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やっぱりあった中皮腫の危険
注目のハイテク素材カーボンナノチューブ (CNT)について初めて紹介したのは1年半ほど前になります。
ブログの中でも触れていたことですが、画期的な新素材である半面、肺中皮腫を引き起こすアスベスト(石綿)と形状が似ていることから、大量に流出した場合、環境にどのような影響が出るか分からず、研究には慎重な対応を求める意見もありました。

 「カーボンナノチューブ」って何だ?:http://infohdc.blog55.fc2.com/blog-entry-34.html


新技術に関する科学誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」(電子版)は20日、カーボンナノチューブが肺に中皮腫を引き起こす可能性があると警告する調査結果を公表しています。

 Carbon nanotubes introduced into the abdominal cavity of mice show asbestos-like pathogenicity in a pilot study(abstract):http://www.nature.com/nnano/journal/vaop/ncurrent/abs/nnano.2008.111.html


英エディンバラ大学のケネス・ドナルドソン教授らは、長繊維状と短繊維状のカーボンナノチューブ、長繊維状と短繊維状のアスベストファイバーを、それぞれマウスの腹腔に注入する実験を行いました。

その結果、長繊維状のカーボンナノチューブは、長繊維状のアスベストファイバーと同様肺に深く浸透し、長さがあるために肺の自浄作用で除去することができず、肺がんや悪性中皮腫を引き起こすことが確認されています。
しかし短繊維状のチューブや湾曲したチューブにはアスベストのような働きはみられませんでした。

なお大気中のカーボンナノチューブにおいては吸入可能かどうか、吸入された場合肺まで届くかどうかなどについてはまだ分かっていないとのこと。

既に日用品にも使われはじめ、今さらいわれてもといった感が無きにしも非ずですが、中皮腫はアスベストの場合でも肺細胞に取り込まれた繊維の物理的刺激によって発生するとされており、飛散して大量に吸入する恐れのないものに関しては問題ないようにも思われます。

飯島澄男教授によって91年に発見されたカーボンナノチューブですが、プラスチックのように軽量で鋼鉄のように強靭なことから、件の長女のテニスラケットをはじめ、新薬や電池、エレクトロニクスなどさまざまな分野で活用されており、市場規模は今後4〜7年で、20億ドルに達するともいわれています。

しかし、将来に禍根を残さないためには、カーボンナノチューブを使った多くの製品が市場にもたらされる前にさらなる研究と、安全性に対する十分な検証が必要だろうと研究者たちは訴えています。


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