東山歯科クリニック  ~Information~
三浦での開業以来通算25年となりました。これからも身近な話題や、プライベートなことなど気ままに報告したいと思います。お暇な時にふらっと立ち寄っていただければ幸いです。
メインページは東山歯科 HPです
10 | 2017/11 | 12
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恐怖記憶制御のメカニズム解明
大きな自然災害や事故など極度の恐怖体験を経験すると、それがトラウマ記憶となり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することが知られています。

PTSDになると、原因となった恐怖体験と似た体験との間に不必要な記憶の連合が起こることがあります。
例えば、先のJR福知山線脱線事故の被害者は、電車に乗ることに恐怖を感じるだけでなく、電車と同様の公共の乗り物であるバスに乗ることにも恐怖を感じてしまうのだそうです。
また、時にはまったく関係のない記憶との無意味な連合も起こってしまい、日常生活にさまざまな支障をきたすこととなります。 

しかし、このような「恐怖の記憶」のメカニズムについては、これまで十分に明らかになっていないため、記憶の不必要な連合に原因する、PTSDなどの根治療法はいまだ開発されていないのが現状です。


富山大学医学部生化学教室の井ノ口馨教授らのグループでは、記憶を保存する神経細胞の仕組みを解明することにより、このような精神疾患の根治療法の開発に取り組んできました。

今回マウスを使った実験で、脳が短期の記憶をとどめる部分では、神経細胞を次々に作り出すことで、恐怖などの記憶を消し去っていることを突き止めたとして、論文が13日付の米科学誌セルに発表されています。


  Adult Neurogenesis Modulates the Hippocampus-Dependent Period of Associative Fear Memory(Full Text)


大脳辺縁系の一部である海馬は学習記憶に重要な領域の1つで、ヒトを含む多くの動物種において、記憶は当初海馬に蓄えられますが、時間の経過とともに大脳皮質に転送され、長期記憶が形成されると考えられています。
最終的に海馬を必要とせずに記憶を想起できるようになり、マウスやラットでは1ヵ月、ヒトでは数ヵ月から数年で、記憶の依存する脳領域が大脳皮質へと移行しますが、そのメカニズムに関してははっきりしていませんでした。

また、海馬では脳の発生が終了した大人においても、新しい神経細胞が絶え間なく生産され続けていることが、ヒト、サルを含む多くの動物種で分かっています

井ノ口教授らは、海馬神経回路内で、次々と神経細胞が生産され続けりることによって、新生した神経細胞が既存の神経回路へ組み込まれてゆき、これまで海馬神経回路内で保持されていた記憶情報が攪乱され、消失する可能性を考え、生後の神経新生と記憶の長期的な保持との関係についての研究を行いました。



グループは、X線照射などによって物理的・遺伝的に生後の海馬神経新生を消失または低下させたマウスと、豊富環境下で海馬神経新生を促進するように飼育されたマウスを用いて、恐怖記憶の長期的な保持率とその時の記憶想起の海馬依存性を比較検討しました

実験ではマウスに電気ショックを与える恐怖の体験をさせ、一定時間経過後に、神経活動を不活性化する薬剤を海馬に注入し、直後にその恐怖記憶を想起できるか否かを調べました。
すなわち、海馬の神経活動が不活性な状態でも想起すれば記憶は海馬非依存的になっており、想起できなければ海馬依存的な状態であることが分かります。

その結果、神経新生が消失また低下したマウスでは、恐怖記憶の海馬依存的期間が長くなっていた一方、豊富環境で飼育されて海馬の神経新生が2倍程度になったマウスでは、短縮されていました。

このことから、記憶想起の海馬依存的期間が、さまざまな処置や状況に影響を受けること、さらに海馬の神経新生の活発さが恐怖記憶の海馬依存的期間を決定する重要な要因の1つであることが明らかになったとしています。



今後、海馬の神経新生を適切に制御することができれば、恐怖記憶が保存される脳領域をコントロールできる可能性につながることから、PTSDなどのトラウマ記憶が原因となる精神疾患の新たな予防法や治療法の開発への展開が期待されるところです。



 人気ブログランキング参加中・・・恐怖記憶が海馬に長く留まっていることが原因、こちらは忘れず→ 人気ブログランキングへ 

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://infohdc.blog55.fc2.com/tb.php/1049-7a08ed03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2カウンター


ブログランキング参加中。
こちらもご協力お願いします!
↓ ↓ ↓

MEMO

  • 東山歯科クリニックは京急日ノ出町駅前(横浜市中区)の“インペリアル横浜パークサイド”2階にあります。
    スリーエフ横の通路をぬけると、近道です。
  • 土曜・日曜日も診療しています。

    東山歯科のご案内


    当院では口腔癌検診を行っています。お気軽にご相談下さい。 


ブログ内検索

最近の記事

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のコメント

お世話になっている方のブログ

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

Kiyoshi Higashiyama

Author:Kiyoshi Higashiyama
1981年 東北歯大卒、歯科医師免許取得
      東京医歯大 第2口腔外科入局
1985年 健保川崎中央病院 口腔外科医長
1991年 三浦市にて歯科診療所開設
2007年 横浜市中区に移転
・横浜市歯科医師会会員
・日本口腔外科学会会員

Hobby:猫にこだわる、元祖アキバ系

星陵フィルハーモニー管弦楽団結成に参画、特に現代音楽には造詣が深い。

スキーは学生時代からアルペン競技をかじり、expertを自任。
シーズン中は道央エリアを中心に活動するが、ススキノでの目撃情報多数。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。